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プロが教える!春夏の
崩れないベースメイクのコツとは?
順番を含めて徹底解説

3月になり、暖かく過ごしやすい日も増えてきました。それと同時に訪れるのは、美容にとっての大敵――「メイク崩れ」です。
一日のうちに気温が高くなったり低くなったりする春は、ベースメイクが崩れやすい日が増えます。朝、鏡を見て「今日のメイク、上手くできた!」と思ったはずが、お昼を過ぎると「え、もうこんなに崩れてるの?」なんて経験はないでしょうか。
そこで今回は、「崩れないベースメイク」をテーマに、さまざまなアイテムを取り入れたメイク方法を深く掘り下げていきます。
それぞれのアイテムの使用量の目安や順番、メイクのコツなどたっぷり解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
♥ 今回メイクを解説してくれるのは…
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兵藤小百合さん
メイクアップアーティスト。広告・映像・スチール撮影など、さまざまな「美」に対する仕事に幅広く携わっており、登録者数41万人(※2025年3月現在)のYouTubeチャンネル「さゆりメイク」にて、プロ視点でメイク動画配信中。テレビ番組や雑誌やラジオなどさまざまなメディアにも出演。メイクアップショーやイベントへの出演、メイク講座等も行っている。SWEE所属。
ベースメイクアイテムの使用量の目安は?
▼ 全顔に使用する化粧下地の目安

使用量の目安はアイテムによって異なりますが、全顔に使用する化粧下地の場合はパール1粒大が目安。
▼ 部分的に使用する化粧下地の目安

全顔ではなく部分的に使用する化粧下地の場合は、塗る範囲にもよりますが米粒1粒大が目安です。
ファンデーションは、極力少なく仕上げることで崩れにくくなるので、ごく少量を手の甲に取って少しずつ重ねていくのがおすすめです。
今回使用したアイテムはこちら
メイク前のコツ
一日中綺麗なベースメイクに仕上げるためには、始める前の準備が大切。メイク前に少しの工夫をすることで、ベースメイクの持続力が格段にアップします。
- POINT 01
- 肌表面を冷やす
一つ目は、フェイスマスクやクーリングパッドを活用して肌を冷やすこと。肌を冷やすことで毛穴が引き締まり、ベースメイクが肌に密着しやすくなることで、崩れないベースメイクの土台を作ることができます。
- POINT 02
- 涼しい場所でメイクする
二つ目は、暑いと感じる場所ではメイクをしないこと。無意識に汗をかいてしまうことでメイクがスムーズに仕上がらず、またすぐに崩れてしまう原因となります。 メイクをする際は、やや涼しいと感じる気温の場所でするのがおすすめです。
そして、メイク後は肘をついたり肌に不必要に触れないことも大切。摩擦を最小限に抑えることでベースメイクをしっかりと持続させ、時間の経過とともに崩れるのを防ぐことができます。
ベースメイクを実践!

01 化粧下地
ベースメイクのファーストステップとして使用するのが化粧下地。
化粧下地には、その後に塗るファンデーションの密着を良くしてくれる効果があります。化粧下地にはトーンアップ、毛穴カバー、カラーコントロールなど、目的別にさまざまなアイテムがありますが、いずれも誤った塗り方をしてしまうと日中のメイク崩れを引き起こす可能性があります。
今回は、毛穴カバーをしてくれるオルビスのスムースマットベースと、日焼け止め効果も兼ね備えたオルビスユー トリートメントプライマーを使用します。
複数の化粧下地を重ねる場合かつ今回のような毛穴カバー下地を使用する場合は、毛穴カバー下地→全顔に使用する下地の順番で使用することで、それぞれの化粧下地が綺麗に乗ります。

オルビス スムースマットベースは、毛穴をふんわりとカバーしてくれる優れもの。それだけでなく、ベースメイクの持続性をアップさせる役割も果たしてくれます。
使用する量は大体米粒1つ分が目安で、毛穴が気になる小鼻や頬に部分的に使用します。
重要なのは、適量を守ること。多すぎると肌の上で滑ってしまい、ムラになってしまいます。特に、鼻周りはくるっと塗り込むように、頬は肌を優しく持ち上げるように塗るのがおすすめです。

次に肌にうるおいを与えるオルビスユー トリートメントプライマーを全顔に重ねます。
こちらはパール粒1つ分が使用量の目安。こちらも手に取ったら、顔の内側から外側に広げるように塗ります。
化粧下地を塗り終えたら、肌の上に均一に塗れているか確認を。特に鼻周り、目の下、口角などは塗り残しやすい部分なので要チェック。マスクなどの摩擦や顔の動きでメイク崩れが起こりやすい箇所でもあります。
また、ベースメイク後にモロモロが出てしまう場合は、フェイスラインに化粧下地が溜まってしまっていることが原因の場合が多いです。ファンデーションのステップに移る前に一度確認を挟むことで、より崩れないベースメイクに導きます。
02 ファンデーション
ベースメイクの王道、ファンデーション。使用するアイテムはラスティング ジェルクリーミィファンデーションです。カバーしているのに厚ぼったさや隠ぺい感のない、まるで素肌のような仕上がりのファンデーション。少量でもするするとのび広がり肌と一体化し、高いフィット感を実現します。

まず重要なのは、「点」ではなく「面」としてファンデーションを塗ること。ここが押さえるべき一番のポイントです。点で置いて広げると一部にファンデーションが偏る可能性がありますが、面として広げることで均一に肌にフィットさせることが可能。
さらに、ファンデーションをたたき込むように塗ることで、余分なファンデーションを肌表面からオフ。ファンデーションは厚みがない方が崩れにくくなるため、最小限のファンデーションでフィックスさせるのがおすすめです。

全体が均一になったらスポンジでファンデーションをキュッと押し込みます。こうすることで、毛穴を埋めて崩れにくくする効果が。これにより、肌表面を優しく整えながら、長時間美しい仕上がりをキープすることができます。
03 フェイスパウダー
フェイスパウダーは、ベースメイクをフィックスさせる大切なアイテム。仕上げたベースメイクのテカリを抑え、美しい肌を長時間キープする役割があります。
今回使用するのはTHREE アドバンスドエシリアルスムースオペレーター ルースパウダー。表情にパウダリーな印象を残さずに、しっとりして均一な質感にしてくれるフェイスパウダーです。

パウダーの塗り方は一見簡単そうに見えますが、実は細かいポイントがいくつか存在します。
目元や口元などの細かい部分が最初のポイント。パフを半分に折って、目のキワなど細かい部分にパウダーをしっかりと入れ込みましょう。これにより、塗り漏れを防止することができます。

広範囲に塗る際、一般的には叩くように塗る方が多いですが、力が入りすぎてしまいファンデーションが取れてしまうことも。それではせっかくのベースメイクが台無しになってしまいます。
崩れないベースメイクのためには、パフをころころと転がすように塗るのがおすすめ。パウダーを優しく肌に乗せ、残ったメイクをしっかりとセットしていくイメージです。
そして覚えておきたいのが、パウダーは"全面に塗る"のではなく"必要な部分だけに使う"ということ。シワが寄りやすい目元や鼻周り、顔の中心部分に重点を置くのがおすすめです。
フェイスパウダーを厚塗りしてしまうと、逆に肌が乾燥してしまいメイクの仕上がりが自然に見えなくなる可能性もあるので注意が必要です。

化粧下地、ファンデーション、フェイスパウダーを使ったシンプルで崩れないベースメイクがこちら。自然にトーンアップ&カバーされたベースメイクの完成です。
♡ THANK YOU ♡
同じアイテムを使用する場合でも、少しのテクニックや工夫で格段に崩れないベースメイクに仕上げることができます。
どれか一つでも取り入れることで、暖かい季節でも崩れにくい美しいベースメイクが完成するので、始めやすいポイントから始めてみてくださいね。